卒業式
この間まで寒さで震えていたのに、いつの間にか春になっていた。学部生も院生も論文作成にもがき苦しんでいたのが嘘のようである。
雪が溶け、梅が咲き、やがて巣立ちの春を迎える。そしてすぐにフレッシュな若者が入学してくる。我々教員の出来ることは、その人の持っている潜在力を引き出すことにつきるだろう。それ以上の、つまり、無から有を生じさせることは出来ない。
卒業生、おめでとう、しかし、前途は多難である。ただし、人の何倍も努力することを惜しまない人材を社会が放っておくことはないことも確かである。通常は、それは就職先の会社の上司である。しかし、能力を認めるのは社内に限定されるわけではない。何れにしても付和雷同することなく、愚直に努力することの意味を再確認して欲しい。
<ゼミ生達と>