公共政策研究室

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枝野ビジョン

『枝野ビジョン支え合う日本 (文春新書 2021)

 

おおよそ、穏当な見解と思います。以下、いくつか気になる点があったので記しておきます。

 

・日本の1500年の歴史から説き起こすのはよいが、それが保守とどう関係あるのか。

・支えあいなどの言葉は、現在では、共助社会として、小さな政府にちかい使われ方をしています。本書を読む限り、第三の道や機能的政府に近く、適切な財政支出をすべしとの議論ですから、わざわざ、支えあいなどという用語を使う必要はないと思います。

基礎自治体が重要、さらに、平成の合併以前の基礎自治体レベルのコミュニティが重要と説きます。それは、税の負担と受益の関係、参加民主主義の観点からです。それであれば、近隣政府をデザインしているのでしょうか。そのあたりは何も触れられていません。

・直間比率の見直しを説きます。そうすると、法人税率アップ、所得の累進課税の強化となります。このあたりは、経済界、富裕層には受け入れられません。そこをどのように突破するのでしょうか。

・ビジョンを実現しようとすると、かなりのコンフリクトが発生することは火を見るよりも明らかです。それをあえて打破して実現するのは、「革新」ではないでしょうか。

・ビジョンが「江田ビジョン」のように、挫折しないことを切に希望します。

移住・定住の促進

移住定住に関しては、行政が施策として推進しているが、バンクへの登録が少なく、マッチングがうまくいっていない。日本のかなりの住宅が空き家になっている状況の下、いずれ、大なたが振るわれるのだろう。考えられることのいくつかは、以下の通りだろうか。

①仏壇等が置いてあり、先祖代々の家屋を手放したくないといった人をどのように納得してもらうか。

②移住したいと思っている潜在的な人は居るわけだから、マッチングを図る必要性はあると思う。地域の人が仲介に入らないと行政では、難しいと思われる。

③子どもを抱えた家族が移住しようとすると、教育問題に関しての手当は絶対必要と思う。予備校、塾、そういったものが完全にない状況では、踏ん切りが付かない人は多いと思う。

④最大の問題は、職業の問題。観光にしても、通勤にしても、せめて2車線道路がないと、延々とすれ違いのできない道路が続くと、腰が引ける。

東北復興調査

今回は、南三陸石巻再訪を行った。震災4年目に入り、仮設住宅から高台移転が始まりつつあった。また、地盤のかさ上げによって、地域の風景がかなり変わってきているのが印象的だった。外部の団体はやがては引き上げていく。地域内部の組織がどのように自立していくのかが喫緊の課題と感じた。
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宮城県NPOセンター(仙台)
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美しい宇多津を作る協議会
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ラムズへのインタビュー, 支援しているレストランで
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対岸から見た南三陸町中心市街地(志津川地区、土地のかさ上げが進んでいる)
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旧宇多津町伊里前地区仮設商店街
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南三陸町旧防災庁舎、解体か保全か現時点では未定
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BRT志津川
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志津川地区の仮設商店街の中にできた観光案内所
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女川町の中心部の工事状況
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石巻市中心地区の仮設商店街、近々取り壊される予定
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石巻NPOセンター、市の中間支援施設

卒業式

この間まで寒さで震えていたのに、いつの間にか春になっていた。学部生も院生も論文作成にもがき苦しんでいたのが嘘のようである。 雪が溶け、梅が咲き、やがて巣立ちの春を迎える。そしてすぐにフレッシュな若者が入学してくる。我々教員の出来ることは、その人の持っている潜在力を引き出すことにつきるだろう。それ以上の、つまり、無から有を生じさせることは出来ない。 卒業生、おめでとう、しかし、前途は多難である。ただし、人の何倍も努力することを惜しまない人材を社会が放っておくことはないことも確かである。通常は、それは就職先の会社の上司である。しかし、能力を認めるのは社内に限定されるわけではない。何れにしても付和雷同することなく、愚直に努力することの意味を再確認して欲しい。 <ゼミ生達と>
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NPO学会

今年度は、関西大学で開催された。今年度の主要なテーマは、東日本大震災、寄付、公益法人制度改革、社会的インパクトなどであろうか。NPO法が出来て16年もの年月が経過する。公益法人制度改革の影響もあり、NPOという言葉の持つニュアンスが少しづつ変質してきているようにも見え、ちょっとした踊り場に来ているような気もする。 寄付税制や市民ファンドの形成の影響は未知数であるが、NPOのサービス供給のみに光が当たる昨今の状況はかなり気がかりである。かつては、ガバナンス主体としてのNPO、社会変革装置としてのNPO、アドボカシー主体としてのNPOにもっと光が当たっていたように思える。 <シンポジウムの様子>
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